きれいな脚と花

水虫は、真菌の一種である白癬菌が皮膚に感染することで発症する皮膚感染病です。真菌とは、いわゆるカビのことで、皮膚の内部で白癬菌が増殖することで水虫を発症します。水虫は、日本人の5人に1人が感染していると言われるほど、多くの人を悩ませている病気ですが、治療には抗真菌薬が用いられます。

抗真菌薬には内服薬と外用薬がありますが、ラミシールクリームはテルビナフィンを有効成分にした外用薬です。ラミシールクリームの効果は、最も一般的な足の水虫だけでなく、体部白癬(ぜにたむし)や股部白癬(いんきんたむし)、カンジダ症、癜風といった皮膚真菌症に対しても発揮されます。

白癬菌などの真菌の細胞には、人間の細胞と同じように細胞膜がありますが、ラミシールクリームの有効成分であるテルビナフィンは、真菌の細胞膜の合成を阻害することで抗真菌作用を発揮します。真菌の細胞膜は、エルゴステロールという成分で構成されますが、エルゴステロールが合成されるまでには、いくつかのステップが必要です。エルゴステロールの合成は非常に複雑なので詳細は割愛しますが、合成においてスクアレンエポキシダーゼという酵素が必要となるステップが存在します。テルビナフィンは、スクアレンエポキシダーゼの取り込みを阻害することで、エルゴステロールの合成を正常に行えなくするという効果があります。なお、人間の細胞膜にはエルゴステロールは含まれないため、テルビナフィンは人間の細胞には影響を与えることなく、真菌のみに効果を発揮させることが可能です。

一般的に、塗り薬のような外用薬は、内服薬よりも副作用が弱いことで知られていますが、ラミシールクリームに関しても副作用は発生しにくいため、安心して使用できます。しかし、副作用が全く現れないわけではなく、場合によっては皮膚にかゆみやかぶれ、刺激感といった症状が現れることもあります。これらの副作用は軽度であれば問題にはなりませんが、肌が弱い方などはラミシールクリームの使用によって炎症やかゆみなどが悪化することもあるため、皮膚症状が悪化した場合は使用を中断するとともに、医療機関を受診して適切な対処を行いましょう。

足の水虫への治療にラミシールクリームを利用する場合の使い方は非常にシンプルで、1日1回患部に塗布するだけです。塗布するタイミングに関しては、特に指定されていないため好きなときに使用できますが、理想的なタイミングとしては入浴後が良いでしょう。入浴後であれば、患部が清潔な状態であることに加えて皮膚が柔らかくなっているため、有効成分が浸透しやすく高い治療効果が期待できます。ただし、患部が濡れたままの入浴直後ではなく、タオルなどで水気を拭き取って患部をしっかり乾燥させてから使用するのがポイントです。また、白癬菌は症状が現れていない部位でも増殖している可能性があるため、患部だけでなく広範囲にわたって塗布する必要があります。なお、患部の外側から内側へ向かって円を描くように塗布していくと、症状が現れていない部位への感染を防ぐことが可能です。

ラミシールクリームは日本では1993年から販売されている治療薬ですが、日本では第二類医薬品として扱われているため、ドラッグストアなどで市販されています。通販サイトからも購入することができるので、ラミシールクリームが購入できる通販サイト情報をチェックしてみましょう。ただし、ラミシールクリームを購入して使用するのは、医療機関で水虫と診断されてからのほうが賢明です。なぜなら、水虫と似た症状の病気は他にも存在しているため、発生している症状が本当は水虫でない可能性もあるためです。水虫でない病気に対してラミシールクリームを使用しても、治療効果が得られないばかりか、症状の悪化につながる恐れもあります。