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水虫は高温多湿な環境を好む?水虫ができる原因

脚にクリームを塗る女性

水虫は、カビの一種である白癬菌が原因で引き起こされる皮膚感染病です。昔は男性に多いというイメージが先行していましたが、近年は女性患者も多く存在しており、男女比は1対1であるとされています。白癬菌は細かく分類すると30種類以上存在すると言われており、人間に寄生するヒト好性菌や、動物に寄生する動物好性菌、土壌に寄生する土壌好性菌などの種類が挙げられますが、水虫は主にヒト好性菌に感染することで発症します。

一般的に水虫と聞くと、足に発症するという漠然としたイメージの方も多いかと思いますが、足の中でも部位や症状によって趾間型、小水疱型、角質増殖型の3つのタイプに分類可能です。さらに、水虫には爪で発症する爪白癬や、股で発症するいんきんたむし、頭部で発症する頭部白癬といった種類があり、決して足だけに発症するわけではありません。

水虫を引き起こすのは、主にヒト好性菌という種類の白癬菌ですが、ヒト好性菌は皮膚の表面にある角質層に寄生するという特徴があります。単に、角質層に寄生しているだけであれば症状を引き起こすことはありませんが、問題となるのが増殖を繰り返した結果、皮膚内部へと侵入されることです。角質層にはケラチンというタンパク質が存在するのですが、白癬菌はケラチンを栄養源にすることで増殖を進めていくという特性を有しています。人間の体は皮膚の内部へと侵入されると、免疫機能を働かせることで異物を排除しようと試みるのですが、この際に様々な化学物質を分泌します。この免疫機能によって分泌される化学物質によって、かゆみや炎症といった症状が引き起こされるのです。

水虫が他人に感染する経路として最も多いとされているのが、白癬菌に感染した人の剥がれ落ちた皮膚からと言われています。剥がれ落ちた皮膚の内部には、多くの白癬菌が潜んでいるため、非感染者の足の裏などに付着することで感染するのです。特に注意すべきなのが、バスマットやスリッパと言われており、家族の中でこれらを共有することで感染拡大のリスクが高まります。また、白癬菌はカビの一種であるため、高温多湿な環境で増殖しやすいという特徴があります。

水虫が足に発症しやすいのは、白癬菌に触れる機会が多いことに加えて、靴や靴下の影響で足が蒸れることによって高温多湿な環境が整いやすいためです。特に、1日中同じ靴を履いていなければならない職業の方が、何の対策も行わないまま白癬菌に感染してしまうと、靴の中で急速に増殖が繰り返されるため、簡単に水虫を発症してしまいます。近年、女性患者が増加傾向なのは、足が蒸れる原因となるストッキングやブーツなどを1日中履いている人が増えていることが、ひとつの要因であると考えられます。

また、患者の中には、症状の再発に頭を悩ませている人も少なくありません。再発率が高いのは、多くの人が、症状が改善した時点で治療を止めてしまうことが原因と言われています。かゆみや皮膚症状が改善した時点では、角質層に寄生した白癬菌を完全に排除できていないことが多いため、高温多湿な環境となって増殖が活発化すると、再び症状が現れてしまうのです。